日本列島は厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、シンガポールに留学中の菊島渉医師より届いた“留学だより”をお届けいたします。
医局だよりをご覧の皆様こんにちは、菊島渉と申します。
私は2025年4月から1年間の予定で、シンガポールのSingapore Eye Research Institute (SERI)に留学中です。SERIではGemmy Cheung教授の元で主に加齢黄斑変性症の臨床研究に従事しています。
今回は留学だよりということで、主にシンガポールでの生活についてご紹介したいと思います。

Fig.1 マーライオンとマリーナベイサンズ。マリーナベイエリアは海ではなく、淡水化された貯水湾だそうです。
シンガポールは北緯1度くらいで赤道に近く、気温は1年を通して25-33℃、湿度60-100%の熱帯雨林気候です。外は蒸し暑いですが、屋内は冷房が効きすぎていることが多いです。当初は洗濯物を外に干してもあまり乾かないことに驚きました。しばしば激しいスコールが降るため折りたたみ傘は必携ですが、それでもずぶ濡れになってしまうことがよくあります。
国土は東京23区より少し大きい程度で、MRTと呼ばれる鉄道網が発達しており、移動に困ることはほぼありません。他民族国家であり、中国系(華人)、マレー系、インド系などの住民が暮らしています。公用語も4つありますが、日常生活は英語が分かれば問題ありません。ただし、Singlishとも呼ばれる独特の英語イントネーションには慣れが必要です。私も当初は全く聞き取れずに愕然としました…。

Fig 2. 本島から歩いても渡れるセントーサ島のビーチ。国土がコンパクトで主要観光地へのアクセスは良好です。
物価高は有名で、コロナ禍や世界情勢によるインフレに加えて円安の影響もあり、外食はレストランやファーストフードであっても日本より高くなってしまう印象です。幸い、留学先の病院にはリーズナブルなフードコートや職員割引もあり、大変助かっています。また街中にはホーカーセンターと呼ばれるローカルの屋台が集まった飲食施設があちこちにあり、手軽な価格で様々なローカルフードを楽しむことができます。

Fig 3. ホーカーセンターではラクサやチキンライス、サテーなど多種多様なローカルフードを安価に楽しめます。

Fig 4. 休暇で訪ねてくれたクレショヴ先生ご一家とラオパサ・ホーカーセンターにて
家賃についてもなかなか悩ましく、2025年の報道ではシンガポールが世界で最も家賃の高い都市だそうです。私は知人の伝手もあり(S先生ありがとうございます)、好立地で家賃もリーズナブルな物件を借りることができましたが、家賃を抑えるために地下鉄で1時間弱の遠隔地から通勤する同僚もいます。
以上のように、シンガポールで留学するにあたっては家賃をはじめとする費用面でややハードルが高いですが、工夫次第で十分に可能な範囲かと思われます。アメリカ留学がなかなか難しくなった現在、他の選択肢としてシンガポールをお考えの先生がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください!
長くなってしまったので今回はここまで、次回はSERIでの留学についてご紹介したいと思います!

