第4回甲斐ひとみネット総会

医局だよりでの紹介ははじめてとなりますが、甲斐ひとみネットは、眼科医・教育関係者・患者会・行政・企業など、多職種が一致協力して“山梨県民の見える守る”ことを目的に設立され、本年で4年目を迎えました。
「見えなくなること」は生活に大きな影響を及ぼします。このため、子どもの頃から生涯にわたり、病気を予防する取り組みが重要です。一方で、技術の進歩により、視覚に障害があってもよりよく生きるための支援や対策が、以前よりも充実してきています。

今回の12月14日の学術集会では、視覚障害を予防すること、そして障害を持ちながらもより良い生活を送るための支援策について、皆さまと考えを共有する機会となりました。

今回の講演は以下の3題でした。

  • 当院・岡部夏樹医師による「こどもの近視の現状と対策」
  • 参天製薬株式会社 アブディン・モハメド氏による「企業における障碍者の役割」
  • 埼玉医科大学眼科学教室 蒔田潤准教授による「視覚障碍者に対する災害対策の現状と課題」

こどもの近視は年々増加傾向にあり、強度近視へ進行すると、高齢期における視覚障害発生のリスクが急増します。そのため、外遊び時間を増やすなど生活習慣の改善や、必要に応じた近視治療の導入が重要であることが示されました。

また、視覚障害を持つ当事者の立場からは、見えにくさが進行していくことへの恐怖や、諦めの気持ち、そしてその後の社会適応や社会貢献への思いが語られました。視覚障害に対する医療的理解だけでなく、当事者が抱える心理面・社会面の課題についても考えさせられる内容でした。

さらに、地震が多い我が国では、いつ災害が起こるか分かりませんが、視覚障碍者は外見から支援の必要性が分かりにくいため、現状では十分なサポートが得られない場面が多いことが指摘されました。講演では、災害時における視覚障碍者の把握方法や、どのような支援が有効かといった具体的な対策が紹介されました。

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